* 新バージョンを準備中です。お問い合わせください。
*本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないで下さい。
※低濃度領域(0.5 mg/L以下)における測定用途の場合は、試料種、試料量について御記入いただき、弊社サポート (sales@ak-j.com) までお問い合わせください。測定の可否、プレパーレーション方法等についてご回答させて頂きます。
測定原理
本法はTMPyPとカドミウムとのキレート錯体形成による可視部の発色を観測し、試料中のカドミウム濃度を求めるものです。タンパク質に結合しているカドミウムを試薬中の弱酸、変性剤により解離させた後、アルカリ性下でCd(II)-TMPyP錯体を形成させます。この錯体の波長440~465nmの吸光度を測定することによりカドミウム濃度を求めることができます。本法で前処理をせずに定量できる化学種は、タンパク質に配位結合しているカドミウム、あるいは解離型のカドミウム(無機鉛)です。有機カドミウムを含む全カドミウム量を定量する場合は、あらかじめ有機物を灰化、及び酸分解処理したものを検体としてください。
カドミウム測定の意義
カドミウムは-SH基を含有するタンパク質に強く結合します。システインを20個有するメタロチオネイン(MT)は、カドミウムによってその発現が誘導されるので、カドミウムの蓄積によりMT濃度が増加します。MTに結合したカドミウムは細胞内では毒性を示さず、一方、遊離のカドミウムは強い毒性を示します。従って、MTを欠損させたノックアウトマウスの場合、カドミウムの毒性はより強く現れます。カドミウムの暴露を受けると、尿中β2-マイクログロブリンの上昇、尿中N-アセチルグルコサミダーゼ活性が上昇するなど、腎臓の近位尿細管に強い障害が現れます。障害が進行すると、尿細管でのグルコース、尿酸、リン酸の再吸収能が低下し、Fanconi症候群となり、骨病変の症状が観察されます。現在のところ、カドミウムの生物学的な有用性は明瞭に見つかっていませんが、一部の海洋生物においてカドミウムを活性中心とする炭酸脱水素酵素の生成が報告されており、その生物学的機能についての探索研究が期待されます(3,(4。
3) T. W. Lane and F. M., Proc. Nat. Acad. Sci., USA, 97, 4627-4631(2000)
4) T. W. Lane, Nature, 435, 42 (2005)
測定条件(マイクロプレートリーダー)
測光波長: 450 nm (440-465nm)
温度 : 25/30/37 ℃
ウエル : 96穴ウエル
*タンパク低吸着タイプが望ましい
性 能
・感度
精製水をブランクとして測定した時の吸光度は0.15 以下です。試薬をブランクとして200 μg/dLのカドミウム標準液を測定した時の吸光度は0.2~0.4の範囲内です。
・同時再現性
同一検体を5回測定した時のCVは10%以内です。
(カドミウム濃度が10-200 μg/dLの生物試料の測定時)
・測定範囲
2~1000 μg/dL
・共存物質の許容範囲
遷移金属(生理的濃度)の共存による測定値への影響は10%以内です。(100 μg/dLカドミウム測定時)
※ メタロアッセイ カドミウム測定キットは、ppb-ppm レベルの微量なレンジでの定量を想定しています。本アッセイ系は現存するキレート試剤で最高の感度を有するポルフィリン類を採用しており、カドミウムの微量濃度における定量を可能にしました。
「メタロアッセイ カドミウム 測定 LS-MPR」 によるアプリケーションデータ
マトリクス試料添加回収試験
キャリブレーターにおける直線性
濃度既知試料による正確性試験(鉛 測定LS-MPR、カドミウム 測定 LS-MPR)
メーカー希望小売価格: 65,000円/キット
(上記価格には、消費税は含まれておりません。)
*本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないで下さい。
※ 低濃度領域(0.5 mg/L以下)における測定用途の場合は、試料種、試料量について御記入いただき、弊社サポート (sales@ak-j.com) までお問い合わせください。測定の可否、プレパーレーション方法等についてご回答させて頂きます。
測定原理
本法はTMPyPとカドミウムとのキレート錯体形成による可視部の発色を観測し、試料中のカドミウム濃度を求めるものです。タンパク質に結合しているカドミウムを試薬中の弱酸、変性剤により解離させた後、アルカリ性下でCd(II)-TMPyP錯体を形成させます。この錯体の波長440~465nmの吸光度を測定することによりカドミウム濃度を求めることができます。本法で前処理をせずに定量できる化学種は、タンパク質に配位結合しているカドミウム、あるいは解離型のカドミウム(無機鉛)です。有機カドミウムを含む全カドミウム量を定量する場合は、あらかじめ有機物を灰化、及び酸分解処理したものを検体としてください。
カドミウム測定の意義
カドミウムは-SH基を含有するタンパク質に強く結合します。システインを20個有するメタロチオネイン(MT)は、カドミウムによってその発現が誘導されるので、カドミウムの蓄積によりMT濃度が増加します。MTに結合したカドミウムは細胞内では毒性を示さず、一方、遊離のカドミウムは強い毒性を示します。従って、MTを欠損させたノックアウトマウスの場合、カドミウムの毒性はより強く現れます。カドミウムの暴露を受けると、尿中β2-マイクログロブリンの上昇、尿中N-アセチルグルコサミダーゼ活性が上昇するなど、腎臓の近位尿細管に強い障害が現れます。障害が進行すると、尿細管でのグルコース、尿酸、リン酸の再吸収能が低下し、Fanconi症候群となり、骨病変の症状が観察されます。現在のところ、カドミウムの生物学的な有用性は明瞭に見つかっていませんが、一部の海洋生物においてカドミウムを活性中心とする炭酸脱水素酵素の生成が報告されており、その生物学的機能についての探索研究が期待されます(3,(4。
3) T. W. Lane and F. M., Proc. Nat. Acad. Sci., USA, 97, 4627-4631(2000)
4) T. W. Lane, Nature, 435, 42 (2005)
測定条件(マイクロプレートリーダー)
測光波長: 450 nm (440-465nm)
温度 : 25/30/37 ℃
ウエル : 96穴ウエル
*タンパク低吸着タイプが望ましい
性 能
・感度
精製水をブランクとして測定した時の吸光度は0.15 以下です。試薬をブランクとして200 μg/dLのカドミウム標準液を測定した時の吸光度は0.2~0.4の範囲内です。
・同時再現性
同一検体を5回測定した時のCVは10%以内です。
(カドミウム濃度が10-200 μg/dLの生物試料の測定時)
・測定範囲
2~1000 μg/dL
・共存物質の許容範囲
遷移金属(生理的濃度)の共存による測定値への影響は10%以内です。(100 μg/dLカドミウム測定時)
※ メタロアッセイ カドミウム測定キットは、ppb-ppm レベルの微量なレンジでの定量を想定しています。本アッセイ系は現存するキレート試剤で最高の感度を有するポルフィリン類を採用しており、カドミウムの微量濃度における定量を可能にしました。
「メタロアッセイ カドミウム 測定 LS-MPR」 によるアプリケーションデータ
マトリクス試料添加回収試験
キャリブレーターにおける直線性
濃度既知試料による正確性試験(鉛 測定LS-MPR、カドミウム 測定 LS-MPR)