クオンテスト CRP ELISA キット
- クオンテスト CRP ELISA キットは、ヒト試料中に含まれるCRP ( C-reactive protein )を,サンドイッチ法により比色定量するELISAキットです。
- ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。
- 名称
- CRP ELISA キット
- 製品コード
- C-CP01Q
- 測定対象
- CRP ( C-reactive protein )
- 対象サンプル
- 血清・血漿
- 測定波長
- 450 nm
- 測定範囲
- 0.0625 − 10 ng/mL
- 測定回数
(1キット) - 96回
- 価格/円(税別)
- 85,000
測定意義
C 反応性蛋白 (CRP) は肺炎双球菌の細胞壁から抽出されたC 多糖体と結合する血清蛋白で、急性炎症では発病後10 時間以内に上昇することが知られている。急性炎症による組織の傷害・壊死や病原体成分は、マクロファージや肥満細胞を活性化させ、これらからTumor Necrosis Factor (TNF)とInterleukin-1 (IL-1) が産生される。このTNF やIL-1 はマクロファージや周囲の間質の細胞に働きかけ、肝細胞へ作用するIL-6 を産生し、CRP の合成・分泌を増加させる。そのため、CRP の産生量は炎症反応の強さと相関して鋭敏に上昇し,病態の改善後速やかに低下するため炎症反応の指標とされる場合が多い。特に、同様の非特異的炎症反応である赤沈と比較して、貧血、高グロブリン血症、DIC、妊娠などの影響を受けないので、このような病態における炎症反応の判定に有用である。 また、癌の進展に伴って上昇するので、広義の腫瘍マーカーとしても有用である。
近年、動脈硬化は慢性に経過する血管組織の炎症で、動脈硬化巣に浸潤した炎症性細胞から分泌される炎症性サイトカインによりCRP が産生され微増することが知られており、さらにその濃度は血管内皮の機能障害の程度と相関し、その微増が狭心症や心筋梗塞を起こす危険因子として注目されている。
測定原理
本キットは抗CRPモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法 ( Enzyme-Linked Immuno Sorbent Assay ) キットです。
①抗体固相化プレート上の抗CRP捕捉抗体と試料中の抗原(CRP)を反応させる。
②反応後、試料を洗浄操作により除去する。
③捕捉抗体に結合した抗原とHRP (Horseradish peroxidase) 標識抗CRP抗体を反応させる。
④余剰のHRP標識抗CRP抗体を洗浄操作により除去する。発色基質を加え、吸光度を測定し、検量線よりCRP濃度を求める。
サンプル前処理
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◯血清・血漿
測定試料を5,000 − 25,000倍程度に希釈してください。
キット操作方法
- (1)抗体固相化プレートを洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (2)洗浄済みのプレート(1)にDiluent、各検量線試料、測定試料を 100μL/ウェル 分注する。
- (3)(2)のプレートにプレートシールを貼り、
室温で1時間反応させる。 - (4)(3)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (5)洗浄後のプレート(4)に、WR 100μL/ウェルを添加する。
- (6)(5)のプレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
- (7)(6)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (8)R-2 100μL/ウェルを、洗浄後のプレート(7)に添加する。
- (9)(8)のプレートを、マイクロプレートシェーカーなどで振とうし、遮光して室温で30分間反応させる
- (10)R-3 100μL/ウェルを、(9)のプレートに添加する。
- (11)450nmの吸光度を測定する。
- (12)測定値の算出
①検量線試料のCRP濃度に対する吸光度をプロットし、検量線を作成する。
②検量線より試料中のCRP濃度を読み取る。
製品仕様
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- 使用目的 :
- CRP ( C-reactive protein )の定量
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- 測定試料 :
- 血清・血漿
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- 測定波長 :
- 450 nm
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- 測定範囲 :
- 0.0625 − 10 ng/mL
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- 交差性 :
- Human
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- サンプル量 :
- 5,000 − 25,000 倍希釈したサンプル100μL
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- 同時再現性 :
- C.V. 15% 以下
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- 法規制 (毒物及び劇物取締法) :
- 該当なし