メタロジェニクス株式会社

クオンテスト 総コレステロール 測定 キット

クオンテスト 総コレステロール 測定 キット

Total cholesterol

  • クオンテスト 総コレステロール 測定 キット は、血清・血漿中の TC/T-Cho(Total cholesterol) をマイクロプレートリーダー(96穴ウェル)で迅速に定量することができます。
  • 血清、血漿を検体とする場合は前処理不要です。
  • キット同梱の標準液とブランク試料の2点により校正するため、多点校正は不要です。
  • ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。

  • 名称
  • 総コレステロール 測定 キット
  • 製品コード
  • C-C-TC01Q
  • 測定対象
  • TC/T-Cho(Total cholesterol)
  • 対象サンプル
  • 血清・血漿
  • 測定波長
    (主波長/副波長)
  • 546/700 nm
  • 測定範囲
  • 3 ~800 mg/dL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • SDS
  • SDS
  • 測定回数
    (1キット)
  • 250回
  • 価格/円(税別)
  • 39,800

測定意義

 血中コレステロールは、主として低比重リポ蛋白(LDL)と高比重リポ蛋白(HDL)、一部超低比重リポ蛋白(VLDL)中に存在し、総コレステロールの約2/3がエステル型(CE)、1/3が遊離型(FC)です。CEの生成は、血中でレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の作用によって行われます。生体内のFCは細胞膜、細胞の微細粒子膜、ミエリン鞘などの構成成分をなしている重要な脂質で、体内における総量は体重の0.2%程度です。

血中のコレステロール濃度は、肝及び腸管におけるコレステロールの生成、吸収、異化や血中リポ蛋白代謝と密接に関係し、その測定は体内脂質代謝異常の指標として重要なものです。

測定原理

本法は酵素法を用いた総コレステロール(Total cholesterol)定量キットです。
血中総コレステロールにはエステル型(CE)、遊離型(FC)が存在します。まず、エステル型のコレステロール(Cholesterin ester)をCholesterol esteraseによって遊離型コレステロールと脂肪酸に分解します。得られた遊離型コレステロールは初めから血中に存在する遊離型コレステロールと共に、Cholesterol oxidaseによって酸化されCholest-4-en-3-oneとH2O2になります。この生成したH2O2により、Peroxidase存在下で4-AAとPhenolを酸化縮合させ、赤色キノン色素を生成します。

この色素を546nmの波長で測定することで、総コレステロールの濃度を求めます。

原理図C-C-TC01Q

測定方法(サンプル前処理)

  • ◯本キットでダイレクトに定量可能な試料

    e.g.)血清、血漿

    本キットでは、血清・血漿を直接サンプルとして測定に供することが可能です。

    *抗凝固剤はEDTA、ヘパリンを使用してください。

キット操作方法

  1. (1) 96穴プレートに、精製水(又は生理食塩水)、調整した 総コレステロール標準血清、測定試料を2 μL/ウェル分注する。
  2. (2) R-R発色試液を200 μL/ウェル分注し、十分に混合する。
  3. (3) 37ºCで10 分間反応させる(又は25ºCで20 分間)。
  4. (4) 主波長546 nm(副波長700 nm)の吸光度を測定する。

製品仕様

    • 使用目的 :
    • TC/T-Cho(Total cholesterol) の測定 
    • 測定試料 :
    • 血清,血漿
    • 対応している検出機器:
    • マイクロプレートリーダー、紫外可視分光光度計、比色計
      ※キットに96ウェルプレートやキュベットなどは含まれておりません
    • 測定波長(主波長) :
    • 546 nm
    • 感度のある波長域 :
    • 500 ~ 550 nm
    • アッセイ法 :
    • 酵素法
    • 特異性 :
    • 生物種を問いません
    • 反応条件 :
    • 10 分間(37ºC)又は 20分間(25ºC)
    • 保存温度 :
    • 2-8ºC
    • 有効期限 :
    • 製造後12ヶ月
    • 共存物質の影響 :
    • ビリルビンは8 mg/dLまで、溶血はヘモグロビン濃度で450 mg/dLまで影響ありません。

学術情報

本キット参考文献(論文記載用)

  • 1.) 金井正光, 臨床検査法提要, 改訂 33 版, 金原出版 (2010) : 539-542