メタロジェニクス株式会社

クオンテスト ペムブロリズマブ ELISA キット(キイトルーダ)

クオンテスト ペムブロリズマブ ELISA キット
(キイトルーダ®※2

pembrolizumab

  • クオンテスト ペムブロリズマブ ELISA キット(キイトルーダ®※2)は、PD-1タンパクと抗ペムブロリズマブ (Pembrolizumab)モノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法キットです。
  • ※1 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。
  • ※2 「キイトルーダ®」は、Merck & Co., Inc 社(米国)の子会社である Merck Sharp & Dohme Corp.社 の登録商標です。

  • 名称
  • ペムブロリズマブ ELISA キット
  • 製品コード
  • C-PE01Q
  • 測定対象
  • Nivolumab
  • 対象サンプル
  • 血清・血漿
  • 測定波長
  • 450 nm
  • 測定範囲
  • 1.9 − 150 µg/mL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • クイックプロトコール
  • クイックプロトコール
  • 測定回数
    (1キット)
  • 96回
  • 価格/円(税別)
  • 188,000

測定意義

 ペムブロリズマブは、PD-1(programmed cell death-1)とそのリガンドである PD-L1 及び PD-L2 との結合を直接阻害するヒト化 IgG4 モノクローナル抗体である。PD-1 経路は T 細胞免疫監視機構から逃れるためにがん細胞が利用する主な免疫制御スイッチで、PD-1 は、健康な状態において活性型 T 細胞の細胞表面に発現し、自己免疫反応を含む不必要又は過剰な免疫反応を制御する。すなわち、PD-1 はリガンドと結合することにより抗原受容体によるシグナル伝達を負に制御する受容体である。がん細胞における PD-L1 の高発現は、腎細胞癌、膵臓癌、肝細胞癌、卵巣癌、非小細胞肺癌などの様々ながんで予後不良因子であり、低い生存率との相関性が報告されている。複数のがんの臨床的予後と PD-L1 発現の相関性から、PD-1 と PD-L1 の経路は腫瘍の免疫回避において重要な役割を担うことが示唆されており、新たながん治療の標的として期待されている。

 また、薬物の薬理効果はその投与量よりも標的部位の濃度と深く関係していることが知られている。そのため血中薬物濃度は治療効果や副作用発現の重要な指標となる。臨床において、抗体医薬品の生体内挙動に個人差が示唆される場合がある。一般に薬物は生体に投与された後、生体の分解・排泄システムを経て消失し、その血中濃度は指数関数的に減少する。薬物の血中濃度が効果を発揮する濃度を下回ることにより、有効性が得られなくなる可能性があるため、血中の抗体医薬品濃度を測定・解析することが治療効果の評価・考察に重要な役割をもつと考えられる。本キットはペムブロリズマブを短時間に多検体測定する方法を提供することにより薬理学研究に資するものである。

測定原理

 本キットはPD-1タンパクと抗ペムブロリズマブモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法キットです。

 ①固相化プレート上のPD-1タンパクと試料中のペムブロリズマブを反応させる。

 ②反応後、試料を洗浄操作により除去する。

 ③固相化PD-1タンパクと結合したペムブロリズマブとビオチン標識抗ペムブロリズマブ抗体を反応させる。

 ④反応後余剰のビオチン標識抗ペムブロリズマブ抗体を洗浄操作により除去する。

 ⑤固相化、PD-1タンパク-ペムブロリズマブ-ビオチン標識抗ペムブロリズマブ抗体複合体とHRP(Horseradish peroxidase)標識ストレプトアビジンを反応させる。

 ⑥余剰のHRP標識ストレプトアビジンを洗浄操作により除去する。発色基質を加え、吸光度を測定し、検量線より濃度を求める。

サンプル前処理

  • ◯血清・血漿

    Diluentにて希釈し、そのまま測定試料として下さい。

キット操作方法

  1. (1)Diluent、各検量線試料、測定試料を 100μL/ウェル 分注する。
  2. (2)PD-1タンパク固相化プレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
  3. (3)(2)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  4. (4)洗浄後のプレート(3)に、WR1 100μL/ウェルを添加する。
  5. (5)(4)のプレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
  6. (6)(5)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  7. (7)洗浄後のプレート(6)に、WR2 100μL/ウェルを添加する。
  8. (8)(7)のプレートにプレートシールを貼り、室温で30分間反応させる。
  9. (9)(8)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  10. (10)洗浄後のプレート(9)に、R-3 100μL/ウェルを添加する。
  11. (11)(10)のプレートを、マイクロプレートシェーカーなどで振とうし、遮光して室温で30分間反応させる
  12. (12)(11)のプレートに、R-4 100μL/ウェルを添加する。
  13. (13)450nmの吸光度を測定する。
  14. (14)測定値の算出
    ①試料毎に吸光度の平均値を求める。
    ②検量線試料の pembrolizumab 濃度に対する吸光度をプロットし、検量線を作成する。
    ③検量線より試料中の pembrolizumab 濃度を読み取る。

製品仕様

    • 使用目的 :
    • ペムブロリズマブ(pembrolizumab)の定量 
    • 測定試料 :
    • 血清・血漿
    • 測定波長 :
    • 450 nm
    • 測定範囲 :
    • 1.9 − 150 µg/mL
    • 交差性 :
    • Human
    • サンプル量 :
    • サンプル10μL
    • 同時再現性 :
    • C.V. 10% 以下
    • 法規制 (毒物及び劇物取締法) :
    • 該当なし