クオンテスト H-FABP/FABP3 ELISA キット
- クオンテスト H-FABP/FABP3 ELISA キットは、抗H-FABP ( Heart-type Fatty Acid Binding Protein )モノクローナル抗体とビオチンアビジン反応を用いたサンドイッチELISA法キットです。
- ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。
- 名称
- H-FABP/FABP3 ELISA キット
- 製品コード
- C-FP01Q
- 測定対象
- H-FABP
/FABP3
- 対象サンプル
- 血清・血漿
- 測定波長
- 450 nm
- 測定範囲
- 1.25 − 80 ng/mL
- 測定回数
(1キット) - 96回
- 価格/円(税別)
- 98,000
測定意義
H-FABP( Heart-type fatty acid binding protein: 心臓型脂肪酸結合蛋白、FABP3遺伝子にコードされるためFABP3と呼ばれることもある) は分子量14.9kDaの心筋細胞内に多く存在する低分子細胞質可溶性蛋白である。心筋細胞内で遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与し、心筋細胞へのエネルギー供給に重要な働きを担っている。心筋が虚血状態に陥った際に鋭敏な遊出動態を示すことから、急性心筋梗塞をはじめとする心筋傷害の血液生化学的マーカーとして活用されている。
H-FABPは骨格筋より心筋に多く存在するため、ミオグロビンと比べ心筋特異度が高く、胸痛発症後2時間以内の超急性期から鋭敏に反応する心筋傷害マーカーである。しかし、特異度はトロポニンに及ばず、偽陽性には注意が必要である。H-FABPは主に腎から排出されるため、腎機能低下症例においては陽性になる。
測定原理
本キットは抗H-FABPモノクローナル抗体とビオチンアビジン反応を用いたサンドイッチELISA法キットです。
①抗体固相化プレート上の抗H-FABP捕捉抗体と試料中の抗原(H-FABP)を反応させる。
②反応後、試料を洗浄操作により除去する。
③捕捉抗体に結合した抗原とビオチン標識抗H-FABP 抗体を反応させる。
④反応後、余剰のビオチン標識抗H-FABP 抗体を洗浄操作により除去する。
⑤捕捉抗体-抗原-ビオチン標識抗H-FABP 抗体複合体とHRP(Horseradish peroxidase)標識ストレプトアビジンを反応させる。
⑥余剰のHRP標識ストレプトアビジンを洗浄操作により除去する。発色基質を加え、吸光度を測定し、検量線より濃度を求める。
サンプル前処理
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◯血清・血漿
そのまま測定試料として下さい。
キット操作方法
- (1)Diluent、各検量線試料、測定試料を 20μL/ウェル 分注する。
- (2)(1)のウェルに、Diluentを100 μL/ウェル分注し、軽く手で振とうする。
- (3)抗体固相化プレートにプレートシールを貼り、室温で1 時間反応させる。
- (4)(3)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (5)洗浄後のプレート(4)に、WR1 100μL/ウェルを添加する。
- (6)(5)のプレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
- (7)(6)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (8)WR2 100μL/ウェルを、洗浄後のプレート(7)に添加する。
- (9)(8)のプレートにプレートシールを貼り、室温で30分間反応させる。
- (10)(9)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
- (11)R-3 100μL/ウェルを、(10)のプレートに添加する。
- (12)(11)のプレートを、マイクロプレートシェーカーなどで振とうし、遮光して室温で30分間反応させる
- (13)R-4 100μL/ウェルを、(12)のプレートに添加する。
- (14)450nmの吸光度を測定する。
- (12)測定値の算出
①試料毎に吸光度の平均値を求める。
②検量線試料のH-FABP 濃度に対する吸光度をプロットし、
検量線を作成する。
②検量線より試料中の H-FABP 濃度を読み取る。
製品仕様
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- 使用目的 :
- H-FABP ( Heart-type Fatty Acid Binding Protein )の定量
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- 測定試料 :
- 血清・血漿
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- 測定波長 :
- 450 nm
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- 測定範囲 :
- 1.25 − 80 ng/mL
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- 交差性 :
- Human
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- サンプル量 :
- サンプル20μL
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- 同時再現性 :
- C.V. 10% 以下
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- 法規制 (毒物及び劇物取締法) :
- 該当なし