クオンテスト ニボルマブ ELISA キット
(オプジーボ®※2

nivolumab

  • クオンテスト ニボルマブ ELISA キット(オプジーボ®※2)は、PD-1タンパクと抗ニボルマブ (Nivolumab)モノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法キットです。
  • ※1 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないでください。
  • ※2 「オプジーボ®」は、Bristol-Myers Squibb 社(米国)の登録商標です。

  • 名称
  • ニボルマブ ELISA キット
  • 製品コード
  • C-NI01Q
  • 測定対象
  • Nivolumab
  • 対象サンプル
  • 血清・血漿
  • 測定波長
  • 450 nm
  • 測定範囲
  • 3.13 − 200 µg/mL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • クイックプロトコール
  • クイックプロトコール
  • 測定回数
    (1キット)
  • 96回
  • 価格/円(税別)
  • 188,000

測定意義

 ニボルマブは、ヒト PD-1(Programmed cell death-1)に対するヒト型 IgG4 モノクローナル抗体である。PD-1 は、活性化したリンパ球(T 細胞、B 細胞及びナチュラルキラーT 細胞)及び骨髄系細胞に発現する CD28 ファミリー(T 細胞の活性化を補助的に正と負に制御する分子群)に属する受容体である。ニボルマブはPD-1 の細胞外領域(PD-1 リガンド結合領域)に結合し、 PD-1 と PD-1 リガンドとの結合を阻害することにより、がん抗原特異的な T 細胞の活性化及びがん細胞に対する細胞傷害活性を増強することで持続的な抗腫瘍効果を示すことが確認されている。

 また、薬物の薬理効果はその投与量よりも標的部位の濃度と深く関係していることが知られている。そのため血中薬物濃度は治療効果や副作用発現の重要な指標となる。臨床において、抗体医薬品の生体内挙動に個人差が示唆される場合がある。一般に薬物は生体に投与された後、生体の分解・排泄システムを経て消失し、その血中濃度は指数関数的に減少する。薬物の血中濃度が効果を発揮する濃度を下回ることにより、有効性が得られなくなる可能性があるため、血中の抗体医薬品濃度を測定・解析することが治療効果の評価・考察に重要な役割をもつと考えられる。本キットはニボルマブを短時間に多検体測定する方法を提供することにより薬理学研究に資するものである。

測定原理

 本キットはPD-1タンパクと抗ニボルマブモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法キットです。

 ①固相化プレート上のPD-1タンパクと試料中のニボルマブを反応させる。

 ②反応後、試料を洗浄操作により除去する。

 ③固相化PD-1タンパクと結合したニボルマブとビオチン標識抗ニボルマブ抗体を反応させる。

 ④反応後余剰のビオチン標識抗ニボルマブ抗体を洗浄操作により除去する。

 ⑤固相化、PD-1タンパク-ニボルマブ-ビオチン標識抗ニボルマブ抗体複合体とHRP(Horseradish peroxidase)標識ストレプトアビジンを反応させる。

 ⑥余剰のHRP標識ストレプトアビジンを洗浄操作により除去する。発色基質を加え、吸光度を測定し、検量線より濃度を求める。

サンプル前処理

  • ◯血清・血漿

    Diluentにて希釈し、そのまま測定試料として下さい。

キット操作方法

  1. (1)Diluent、各検量線試料、測定試料を 100μL/ウェル 分注する。
  2. (2)PD-1タンパク固相化プレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
  3. (3)(2)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  4. (4)洗浄後のプレート(3)に、WR1 100μL/ウェルを添加する。
  5. (5)(4)のプレートにプレートシールを貼り、室温で1時間反応させる。
  6. (6)(5)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  7. (7)洗浄後のプレート(6)に、WR2 100μL/ウェルを添加する。
  8. (8)(7)のプレートにプレートシールを貼り、室温で30分間反応させる。
  9. (9)(8)のプレートの反応液を捨て、洗浄する。WB 300μL/ウェル×3回。
  10. (10)洗浄後のプレート(9)に、R-3 100μL/ウェルを添加する。
  11. (11)(10)のプレートを、マイクロプレートシェーカーなどで振とうし、遮光して室温で30分間反応させる
  12. (12)(11)のプレートに、R-4 100μL/ウェルを添加する。
  13. (13)450nmの吸光度を測定する。
  14. (14)測定値の算出
    ①試料毎に吸光度の平均値を求める。
    ②検量線試料の Nivolumab 濃度に対する吸光度をプロットし、検量線を作成する。
    ③検量線より試料中の Nivolumab 濃度を読み取る。

製品仕様

    • 使用目的 :
    • ニボルマブ(Nivolumab)の定量 
    • 測定試料 :
    • 血清・血漿
    • 測定波長 :
    • 450 nm
    • 測定範囲 :
    • 3.13 − 200 µg/mL
    • 交差性 :
    • Human
    • サンプル量 :
    • サンプル10μL
    • 同時再現性 :
    • C.V. 10% 以下
    • 法規制 (毒物及び劇物取締法) :
    • 該当なし