メタロジェニクス株式会社

メタロアッセイ オート 銅

メタロアッセイ オート 銅

オート銅

  • メタロアッセイ オート 銅は、血清・血漿中の銅(Cu2+, Cu+)を生化学自動分析装置で迅速に測定することができます。

    → マイクロプレートリーダー用の試薬はこちら

  • 本アッセイ原理は免疫抗体法ではなく、キレート定量法であるため、検体の生物種に依存しません。
  • 前処理不要です。
  • キット同梱の標準試料とブランク試料の2点により校正するため、多点校正は不要です。
  • 毒劇物を含んでいないため、取扱、廃棄時の安全性に優れています。
  • ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないで下さい。

  • 名称
  • オート銅
  • 製品コード
  • ACU01
  • 測定対象
  • Cu2+
    Cu+
  • 対象サンプル
  • 血清・血漿
  • 測定波長
    (主波長/副波長)
  • 600/750 nm
  • 測定範囲
  • 5 ~1,000 μg/dL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • MSDS
  • MSDS
  • 測定回数
    (1キット)
  • 200回
  • 価格/円(税別)
  • 108,000

測定意義

銅を含むタンパク質の主な役割は酸化還元機能です。現在知られている、銅を含む酵素のほとんどが分子状酸素と直接反応します。血漿中の銅のおよそ 95%はα-2-グロブリン、セルロプラスミン、フェロキシダーゼ活性を持つ酸化酵素と結合しています。銅の欠乏に関連する病気として、心臓疾患、 骨粗しょう症、骨関節炎、Menkes症候群、ウイルソン病などがあります。また、生体内の抗酸化機能の低下についても報告されています。一方、過剰の銅は有毒となります。

測定原理

本法は 3-5 DiBr-PAESA と銅とのキレート錯体形成による可視部の発色を観測し銅を求めるものです。

セルロプラスミン、及びタンパク質に結合した銅を、弱酸、変性剤により解離させ、銅-3-5 DiBr- PAESA 錯体を形成させます。この銅キレート錯体を波長 600nmで測定することにより銅濃度を求めることができます。

原理図CU20M

製品仕様

    • 使用目的 :
    • 血清・血漿の銅(Cu2+, Cu+)の測定
    • 測定試料 :
    • 血清・血漿
    • 対応している検出機器 :
    • 生化学自動分析装置
    • 測定波長(主波長/副波長):
    • 600/700 nm
    • アッセイ法 :
    • DiBr-PAESA法
    • 特異性 :
    • 生物種を問いません
    • 反応条件 :
    • 37ºC 10分間
    • 保存温度 :
    • 2-8ºC
    • 有効期限 :
    • 製造後12ヶ月
    • 共存物質の影響 :
    • ビリルビン 40 mg/dLまで
      乳び3,000 FTUまで
      ただし、EDTAは影響を与えますので使用しないでください。

性能

    • 感度 :
    • (1)精製水を試料として操作した場合の吸光度は0.1以下です。
      (2)標準試料を試料として測定するとき、銅 200 μg/dLに対する吸光度は0.05~0.2の範囲です
    • 正確性 :
    • 既知濃度の管理血清を測定するとき、既知濃度の±15%以内です。
    • 同時再現性 :
    • 同一検体を5回同時に測定するとき、吸光度のC.V.は5%以下です。
    • 測定範囲 :
    • 測定範囲は5 ~1000 μg/dLです。これを超える検体は、精製水で希釈した後測定 してください。

測定方法

  • 【日立ハイテク H-7180形における測定パラメーターの例】

    パラメーター

  • 直線性

    直線性

    図1. 段階希釈した標準試料の測定結果

  • 本キットによる血清中銅濃度の測定

    血清銅

    図2. ICP-MS法と本キットによる血清中銅濃度測定結果