メタロアッセイ オート UIBC

オート UIBC

  • メタロアッセイ オート UIBCは、血清・血漿中の不飽和鉄結合能(UIBC)を生化学自動分析装置で迅速に測定することができます。

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  • 本アッセイ原理は免疫抗体法ではなく、キレート定量法であるため、検体の生物種に依存しません。
  • 前処理不要です。
  • キット同梱の標準試料とブランク試料の2点により校正するため、多点校正は不要です。
  • 毒劇物を含んでいないため、取扱、廃棄時の安全性に優れています。
  • ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないで下さい。

  • 名称
  • メタロアッセイ オート UIBC
  • 製品コード
  • AUI01
  • 測定対象
  • 不飽和鉄結合能
    (UIBC)
  • 対象サンプル
  • 血清・血漿
  • 測定波長
    (主波長/副波長)
  • 546/600 nm
  • 測定範囲
  • 10 ~ 800 μg/dL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • MSDS
  • MSDS
  • 測定回数
    (1キット)
  • 200回
  • 価格/円(税別)
  • 60,000

測定意義

 血中では、トランスフェリンの約三分の一が鉄と結合し、残りは鉄と結合していない遊離トランスフェリンとして存在しています。総鉄結合能(TIBC)と、不飽和鉄結合能(UIBC)との関係は、“TIBC=UIBC+血清鉄”です。

総鉄結合能は血清鉄との値と合せて鉄代謝異常、血液疾患、肝疾患、腫瘍、炎症などで変動します。UIBC(不飽和鉄結合能)は、鉄が欠乏した状態で高値を示し、感染症、炎症、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、低タンパク症状では低値を示すことが知られています。

測定原理

 本法はバソフェナントロリンと鉄とのキレート錯体形成による可視部の発色を観測し不飽和鉄結合能(UIBC)を求めます。

 試料に既知過剰量の鉄を含有する緩衝液を加えると、試料中の不飽和トランスフェリンが緩衝液中の鉄と結合し、飽和トランスフェリンとなります。次に発色試液(バソフェナントロリン・還元剤)を加えると、トランスフェリンと結合しなかった残余鉄が色に呈色されます。このときの 546nm を主波長、600nm を副波長として吸光度を観測し、既知過剰量の鉄から残余鉄量を差し引くことにより、UIBC を求めることができます。

原理図UIB01A

製品仕様

    • 使用目的 :
    • 血清・血漿の不飽和鉄結合能(UIBC)の測定
    • 測定試料 :
    • 血清・血漿
    • 対応している検出機器 :
    • 生化学自動分析装置
    • 測定波長(主波長/副波長):
    • 546/600 nm
    • アッセイ法 :
    • Bathophenanthrooline法
    • 特異性 :
    • 生物種を問いません
    • 反応条件 :
    • 37ºC 10分間
    • 保存温度 :
    • 2-10ºC
    • 有効期限 :
    • 製造後12ヶ月
    • 共存物質の影響 :
    • ビリルビン 30mg/dLまで
      乳び1,500FTUまで
      ただし、EDTAは影響を与えますので使用しないでください。
      溶血検体は負の影響を与えますので使用しないでください。

性能

    • 感度 :
    • (1)精製水を試料として操作した場合の吸光度は0.5以下です。
      (2)UIBC206μg/dLの血清を試料として測定するとき、試料ブランクに対する吸光度は-0.1~-0.03の範囲です。
    • 正確性 :
    • 既知濃度の管理血清を測定するとき、既知濃度の±15%以内です。
    • 同時再現性 :
    • 同一検体を5回同時に測定するとき、吸光度のC.V.は5%以下です。
    • 測定範囲 :
    • 測定範囲は10 ~ 800 μg/dLです。これを超える検体は、精製水で希釈した後測定して下さい。
    •  
    • *本性能はあくまで参考値であり、測定に供する装置の形式、状態、精度管理物質により、記載事項と異なる場合があります。

測定方法

  • 【日立ハイテク H-7180形における測定パラメーターの例】

    パラメーター

  • 本キットによる血清中UIBCの測定

    血清中UIBC

    図2. ICP法と本キットによる血清中UIBC測定結果