メタロアッセイ オート 尿中鉄

オート尿中鉄

  • メタロアッセイ オート 尿中鉄 は、尿中の鉄(Fe2+,Fe3+)を生化学自動分析装置で迅速に測定することができます。

    → マイクロプレートリーダー用の試薬はこちら

  • 本アッセイ原理は免疫抗体法ではなく、キレート定量法であるため、検体の生物種に依存しません。
  • 前処理不要です。
  • スポット尿・蓄尿のどちらにも対応が可能です。また、酸性蓄尿でもご使用いただけますので、お客様のニーズによって幅広くお使いいただけます。(酸性蓄尿の場合、尿1.5Lあたり6M HCl 20mLを目安に添加して下さい)
  • キット同梱の標準試料とブランク試料の2点により校正するため、多点校正は不要です。
  • 毒劇物を含んでいないため、取扱、廃棄時の安全性に優れています。
  • ※ 本製品は研究用キットです。診断目的には使用しないで下さい。

  • 名称
  • オート尿中鉄
  • 製品コード
  • AFE11
  • 測定対象
  • Fe2+
    Fe3+
  • 対象サンプル
  • 尿
  • 測定波長
    (主波長)
  • 750 nm
  • 測定範囲
  • 2 ~ 200 μg/dL
  • マニュアル
  • マニュアル
  • MSDS
  • MSDS
  • 測定回数
    (1キット)
  • 200回
  • 価格/円(税別)
  • 88,000

測定意義

鉄はすべての生物に必須の微量元素であり、人体中で最も多く含まれる微量元素です。ヒトは食物から40~50mgの鉄を摂取し、そのうち1mg程度を吸収しています。吸収されずに残った鉄は尿や糞から排出され、尿中にはそのうちの5~10%が存在します。

尿中の鉄は鉄過剰症、肝疾患、無効造血、再生不良性貧血、溶血性貧血などで高い値を示し、一方、鉄欠乏性貧血、潜在性鉄欠乏症、栄養不良、真性多血症、慢性感染症、膠原病では低い値を示します。

測定原理

本法は Nitroso-PSAPと鉄とのキレート錯体形成による可視部の発色を観測し鉄濃度を求めます。

トランスフェリン等の輸送タンパク質に結合している鉄を、試薬中の弱酸、変性剤により解離させ、 鉄-Nitroso-PSAP錯体を形成させます。この錯体を波長 750nm で測定することにより鉄濃度を求めることができます。

原理図FE02M_101

製品仕様

    • 使用目的 :
    • 尿中の鉄(Fe2+,Fe3+)の測定
    • 測定試料 :
    • 尿
    • 対応している検出機器 :
    • 生化学自動分析装置
    • 測定波長(主波長):
    • 750 nm
    • アッセイ法 :
    • N-PSAP法
    • 特異性 :
    • 生物種を問いません
    • 反応条件 :
    • 37ºC 10分間
    • 保存温度 :
    • 2-8ºC
    • 有効期限 :
    • 製造後12ヶ月

性能

    • 感度 :
    • (1)精製水を試料として操作した場合の吸光度は0.05以下です。
      (2)標準試料を試料として測定するとき、鉄60 μg/dLに対する吸光度は0.03〜0.2の範囲です。
    • 正確性 :
    • 既知濃度の尿標準物質管を測定するとき、表示値の±20 %以内です。
    • 同時再現性 :
    • 同一検体を5回同時に測定するとき、吸光度のC.V.は10%以下です。
    • 測定範囲 :
    • 測定範囲は1~200 μg/dLです。これを超える検体は、精製水で希釈した後測定してください

測定方法

  • 【日立ハイテク H-7180形における測定パラメーターの例】

    パラメーター

  • 直線性

    直線性

    図1. 段階希釈した標準試料の測定結果

  • 本キットによるブタ尿中鉄濃度の測定

    尿中鉄測定例

    図2. ICP-OES法と本キットによる尿中鉄濃度測定結果